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お気に入りの雑貨・文房具集めました。

素敵なピース

私はタバコは吸いません。でもタバコのパッケージデザインには惹かれます。
素敵なタバコのデザインは色々ありますが、その中でも好きなのはPeace(ピース)のデザインです。

タバコ Peace(ピース) 缶 ピー缶

ピースのデザインが好きすぎて、ピースの空き缶を買いました。ピース缶とも言われるそうですが、個人的にピー缶と呼んでいます。
この缶なら雑貨として飾っておけますし、ペン立てにも使えます。

 

ピースに興味を持ったきっかけ

ピースの存在を知ったのは、もう10年くらい前になるでしょうか、好きな男性がピースを吸っていたからです。
箱を見てなんだかカッコいいデザインだなと思ったのが最初でした。
さすがにタバコを吸っているところがカッコいいとは思いませんでしたよ(笑)

当時タバコ屋さんでピー缶を見つけて購入しました。が!もう家にありませんでした。あーーーどこやったのぉぉぉぉ!
恋心が薄れるのと同時に、ピー缶の存在も薄れてしまったのですね…(。∀°)

最近ピー缶の存在を思い出し、缶ないないないと騒ぎ、ピー缶の空き缶をオークションサイトで探して買いました。

 

ピースの缶のサイズ・価格など

缶入りのピースは、ピースが50本入っている商品です。

○製品の特長

上質なバージニア葉(黄色種)の香りとうまみをストレートに楽しめる両切りタイプの製品。香りを封じ込めた独特の包装が「缶ピース」の愛称で親しまれています。

紙巻 日本たばこ ピース(50)通販・販売/大阪 梅田 より

価格は1150円です。サイズは高さが8cm・蓋の直径が7cmほどあります。

タバコとしてではなく雑貨として考えてしまっていますが、飾るのにちょうどいいサイズ缶、じゃなくてサイズ感ですよ。
--- ちょっとふざけすぎました。 

タバコ Peace(ピース) 缶 ピー缶

銀行とかにあったアレ*プレート付きボールペンなどを収納するペン立てとして使っています。
--- それにしてもゴッチャゴチャ。

 

タバコ Peace(ピース) 缶 ピー缶

オークションサイトで購入したものは、缶にパッケージがデザインされたラベルが貼られていましたが、タバコ屋さんで見つけた現在販売されいるピー缶は、缶そのものにデザインされています。(右側)
保存する時には缶そのものにデザインされていた方が良さそうですね。

タバコ Peace(ピース) 缶 ピー缶

蓋は一緒ですね。この蓋のデザインもとっても素敵です。

現行のピー缶は薄いアルミ箔のようなもので密閉されていて、ペリペリと開けられるようですが、一昔前はアルミ箔で完全に密封されていました。蓋に金具が付いていて、それを使って開封する仕組みでした。
古いたばこケース : ちょい古道具ライフ
こちらのブログに詳しく書かれています。

 

工業デザインの歴史においても重要な存在のピース

ピースの発売がされたのは、1946年(昭和21年)の1月です。その当時は今のデザインではありませんでしたし、10本入のピース(10)が最初の商品です。

ピース紺とも言われる現在のデザインに生まれ変わったのは1952年(昭和27年)でした。

鳩がオリーブの葉をくわえているピースのデザインは、アメリカの商業デザイナー、レイモンド・ローウィによるもので、昭和27年(1952)の4月に発売されました。ピースのデザイン改装にあたって、ローウィに支払われた金額は150万円。当時、内閣総理大臣の月給が11万円だったことからみても、いかに高額であったか推察できます。当然、マスコミなどでも話題となりましたが、この新しいデザインのピースが発売されるやいなや、売り上げは、前年同月に比べ3倍にもなりました。のちに商業デザインの成功例として取り上げられるピースのデザインは、復興期にあった日本の産業界にも強い影響を与え、「デザインが嗜好まで変えた」ともいわれました。また、その濃紺地は「ピース紺」という新しい色調を生むなど、一般の人々の間にもデザインに対する関心を深めるきっかけとなりました。
たばこと塩の博物館 たばこの歴史と文化 ピースのデザイン改装より

パッケージデザインがタバコの味を決める一つの要素であることは確かです。

レイモンド・ローウィさんはパリ出身ですが、デザインは日本の消費者をターゲットとしていました。

海外の人にとって紺、紫という色は「死者の色」なんです。ですがローウィは京都見物などを通じてこの色が日本人にとって「高貴な色」であることを学んでいた。そこにさらに「金色」を差していくことで「日本人に刺さるパッケージ」を考案したのです。海外との感覚のギャップによって逆に「日本らしさ」を実現したというわけですね。
日本に「デザイン」を根付かせた「Peace」 戦後ニッポンたばこ事情(後編) | 70seedsより

現在では商品を開発する際にはマーケティングは当たり前に行われています。
日本においてマーケティングの概念を初めて盛り込んだ商品がピースだったのではないでしょうか。

 

ピースの缶が買えるところ

実店舗

街角のたばこ屋さんやデパートで購入出来ると思います。

インターネット

ピース(50)缶入り |世界のタバコ

紙巻 日本たばこ ピース(50)通販・販売/大阪 梅田

中身がはいっていないピースの空き缶は、ヤフオクやメルカリで購入出来ます。

 

おわりのつぶやき

せっかくデザインが素敵なタバコでも、吸いすぎるとどうたらこうたらと書いてあって、これがデザインを台無しにしていると思います。

法律的に仕方がないのかもしれませんが、そんな注意書き程度でタバコをやめるなり減らしたり出来る人は最初から吸ってないような気もします。

世の中の流れ的に、これからタバコはどんどん減っていくかもしれません。ただ素敵なタバコのデザインは工業デザインの大切な歴史の一部としてしっかり残して欲しいと思います。

 

商品情報

商品名:ピース(50)
メーカー:日本たばこ産業
価格:1150円
JANコード:49400557
原産国:日本