わたしゃボンボン可弱い体 無事につきたや 主のもと
八雲製菓さんのウイスキーボンボンのパッケージ裏には、商品の説明とともに、上記のような都々逸が書かれています。
お砂糖の殻に包まれたボンボンは割れやすいので、可弱い体の例えとして使われているんですね。
うーん、なんともおしゃれですね。
ウイスキーボンボン
ウイスキーボンボンは見た目も可愛いですし、パッケージも可愛いです。真ん中の商品名が入ったエンブレム(と言うのでしょうか?)がレトロで可愛いです。
こちらは山梨県甲府市にある八雲製菓株式会社さんの製品です。1950年(昭和25年)創業のお菓子メーカーさんです。甘納豆なども製造しているそうですよ。
裏面も可愛いです。
内容量は100g、ヨドバシ.comで237円(税込)で購入しました。
パッケージの商品説明には、
おなかにウイスキーを抱いた珍菓としてその風味とともに幅広く多くの方に愛好されて居ります。
と書かれています。
「ウイスキーを抱いた」という表現が良いですね。説明文もなんだかおしゃれ!
繊細な見た目同様、製造が難しいお菓子
そんな素敵なウイスキーボンボンというお菓子ですが、砂糖の殻の中にお酒を入れて安定させなけらばならないため、製造には難しい技術が必要です。
そのため、八雲製菓さんはボンボンの製造に関する特許を取得しています。
八雲製菓さんのWebサイトによりますと、ボンボンの製造は八雲製菓さんの原点だそうです。
「素材の質はもとより、その日の気温、湿度にまで気を配り、微妙な変化も見落とさないという単なる「製品管理」を超越した「常に製品と真正面から向き合う」
当社の製品に対する姿勢は、このボンボン製造から受け継がれているのです。
*やぐものボンボントップページ/八雲製菓株式会社/おいしい甘納豆を造り続けて半世紀
製造してからお店に運ばれ、購入されてからお家に持ち帰って食べる時まで、砂糖の殻が割れてしまっては駄目なわけですから、些細なことにまで気を配って製造しているんですね。
かと言って砂糖の殻は、口の中でほんの少しの噛んだだけ崩れていくんですよね。シャリシャリと噛みながらウイスキーと砂糖がジワッと混ざる感じがなんとも言えないです。
ボンボンの楽しみ方
普通に食べるだけでもなんとなく優雅な雰囲気が漂うボンボンですが、ちょっと違う楽しみ方をしてみました。
レトロなキャンディポットに収納
ウイスキーボンボンはきっとレトロなキャンディポットと合うだろうと、うちにあったものに収納してみました。
*アンバーのキャンディポットがレトロで可愛い。[ カメイガラス ]
合うっ!
テーブルに常備しておきたいくらい可愛い。
こういった容器がキャンディポットなのか、キャニスターなのか、アンバーの方はシュガーポットなのかもしれないとはっきりとした商品名が分かりませんでした。
色々調べていると「ボンボン入れ」と書かれている商品も確かありましたね。
ちなみにボンボンは空気の流通を必要とするそうですので、密閉容器での保管は避けた方が良いでそうです。
個包装されている袋も、小さな穴が空いています。
炭酸水と合わせる
ウイスキーボンボンのことを調べていたら、グラスにウイスキーボンボンを入れて、その中に炭酸水を注ぐという飲み方を見つけました。
なんですかこの楽しそうな飲み方は。
(撮影協力:ホッピージョッキ)
グラスというかジョッキにボンボンを入れました。
綺麗ですね。
炭酸水を注ぎました。いい感じですね♪ 正直タピオカよりも映えると思うんだけどなー。
炭酸水を入れてしばらく経ってからマドラーや柄の長いスプーンで崩します。ほんのりウイスキー、ほんのり甘いです。
紅茶を飲む時にお砂糖の代わりに入れるのも有りですね。
ウイスキーボンボンの買えるところ
実店舗
正直、売っているところを見たことがありません。
チョコレートタイプのウイスキーボンボンでしたら、冬季限定でロッテさんからバッカスが発売されていますね。
インターネット
Amazonのレビューでは、お店でなかなか見つけられなかったと書かれている方ちらほらいらっしゃいました。
売っているお店の方が珍しいかもしれませんね。
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・ヨドバシ.com等で購入可能です。楽天は12袋セットでしか販売されていませんでした。
ヨドバシ.comは送料無料で配達してくれるのでおすすめですよ。
ウイスキーボンボンとは何でしょう?
改めてウイスキーボンボンについて調べてみました。
そもそもボンボン
「ボンボン」はフランス語です。「良い」という意味の「bon」を2つ合わせて「bonbon」です。
フランス語で「bonbon」はキャンディ状のお菓子の総称として使わており、キャンディ・グミ・マシュマロ・日本語としてのボンボンなどのことを指すそうです。
辞書には
bonbon fourré 中にジャムやリキュール酒の入ったボンボン
*クラウン仏和辞典 第6版
という用例が掲載されていました。ボンボン フォルレですかね?
日本語のボンボンはこの意味で使われていますよね。
ウイスキーボンボンは八雲さんの製品のように砂糖の殻に包まれているものもあれば、チョコレートの殻で包まれているものもあります。
日本でウイスキーボンボンと言えば、どちらのことも指します。
ボンボンの生みの親
フランス宮廷に輿入れしたマリー・ド・メディシスに随伴したイタリアの菓子職人ジョヴァンニ・パスティッラが作った砂糖菓子が「ボンボン」と呼ばれるようになったのが始まりとされる。
ボンボン菓子を入れるための容器がボンボニエール(bonbonière)である。
*ボンボン菓子 - Wikipedia
日本で最初のボンボン
大人のお菓子『ウイスキーボンボン』 - ウイスキーの豆知識 - お酒買取専門店ファイブニーズ
こちらの記事によりますと、日本で最初にボンボンを作ったのは、1923年(大正12年)「ゴンチャロフ製菓」だと言われているとのことです。
神戸の旧居留地で、一部の外国人やハイソサエティ(上流階級)に向けて販売したそうです。
昭和のお菓子かと思ったら、まさかの大正でした。元々宮廷で誕生したお菓子ですから、そりゃ上流階級向けですよね。
最盛期と現在
先程の記事によりますと、ウイスキーボンボンの人気のピークは1970年だそうです。
瓶の形をしたチョコレートがアルミに包まれていていましたね。ひと昔前の駄菓子屋さんでよく売られていたそうです。
ちびまる子ちゃんの中で、お父さんへのバレンタインデーに駄菓子屋さんで30円くらいのウイスキーボンボンを買っていた記憶があります。
現在のボンボンは人気ある方ではないかもしれませんが、ウイスキーの風味とシャリシャリとした食感のファンの方は根強く残っています。
歴史は繰り返すと言いますし、ウイスキーボンボンという語感も可愛いので、若い子の間で流行るかもしれませんよ。
少なくとも今私の中では流行ってますよ。若くないけど。
おわりのつぶやき
商品説明欄に都々逸が書かれているなんておしゃれですよね。
私は俳句・川柳・短歌というようなものの中では都々逸が好きです。詳しくはないですが。
「信州信濃の 新そばよりも 私しゃ 貴方のそばがいい」
「お酒飲む人 花ならつぼみ 今日もさけさけ 明日もさけ」
などは有名ですね。
私が好きな都々逸はこちら。
「嫌なお方の親切よりも 好いたお方の無理が良い」
商品情報
商品名:ウイスキーボンボン
内容量:100g
メーカー:八雲製菓株式会社
価格(税込):237円
JANコード:4903089002025
原産国:おそらく日本