丸い平らな形の中に造花が入っている消臭剤が、かつてお手洗いにぶら下がっていました。
こんなレトロな商品が今も現役なんだ!と驚くことがあります。カネヨのクレンザーなどなど。
以前可愛いカンカンの入浴剤、バスメロディーについて調べていた時、メーカーさんのWebサイトで造花が入っている平型の消臭剤を見つけました。
懐かしいというのももちろん、「まだ売ってんの!?」と驚いた記憶があります。
実は100円ショップでも販売されているようですし、消臭力やムシューダで有名なエステーさんも平型の消臭剤を販売しています。
エステー ゴールドダリア
造花が可愛いトイレ用の消臭剤です。お若い方は見たことがない方もいるかもしれません。
どこで見たのかはっきりは覚えていないのですが、トイレにぶら下がっていた記憶はあるんですよね。
見た目がレトロで可愛いですし、価格.comで調べてみると、一番お安くて112円(2019年4月12日)から購入可能です。
ただ香りが独特なので、これは好みが別れますね。私には芳香剤だよね?と感じるくらいキツイです。
ゾウのイラストが可愛い。でもこの部分の名前が分かりません。
ゴールドダリアの成分
ゴールドダリアの成分はパラジクロルベンゼンと香料とシンプルです。パラジクロルベンゼンは固形ですが、液体とならずに気体になる性質があるそうです。
--- 「昇華」というそうですよ。
ですのでトイレにぶら下げておくと、だんだん小さくなっていきます。
本体はセロファンで包まれており、これを全て取った状態です。この状態で約2ヶ月もつそうですよ。
セロファンを破る面積は各自調節するらしいです。全部取ってしまうとものすごく匂います。
ゴールドダリアはいつ頃からあるのか?
ゴールドダリアについて調べてみると、昔からある消臭剤と紹介されています。私も子供の頃に見た覚えがあります。懐かしいのは分かります。
ただその「昔」がいつからなのでしょうかね?具体的な年代がどうも分かりません。
パラジクロルベンゼンは防虫剤としても使われており、『衣類防虫剤の変遷と最新動向』という論文に、パラジクロルベンゼンについて書かれていました。
--- 著者は浦上裕次さんです。株式会社白元の方だそうです。
防虫剤は、江戸時代にはクスノキを原料とした樟脳、明治から昭和初期にはコールタールを原料としたナフタリンが使われていたそうです。
そして、
第二次世界大戦後,化学工業の原料がコールタールから石油に変化すると,入手が容易となったベンゼンや塩素ガスから合成されるパラジクロルベンゼンが,その効果の高さもあって隆盛を極めた.
そうです。
出てきましたね、パラジクロルベンゼン。
第二次世界大戦後に実用化されたところは分かりますが、防虫剤だけでなく消臭剤としても使われたかどうかは判断出来ません。
むむむ、分かりません。
ちなみにですが、エステーさんは1946年(昭和21年)創業です。エステーさんの商品の歴史ページにはゴールドダリアは掲載されていませんでした。
*エステーの歩み - 会社情報 | エステー株式会社
ゴールドダリアの買えるところ
実店舗
ホームセンターやドラッグストアに置いてあるかもしれません。
インターネット
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・Wowma等で購入可能です。
類似商品
商品情報
商品名:ゴールドダリア
品番:M-25
成分:パラジクロルベンゼン、香料
内容量:110g
メーカー:エステー株式会社
最安価格(税込):112円(2019年4月12日)
※価格.com - エステー ゴールドダリア 110g 価格比較
JANコード:4901070500048
原産国:日本
● 参考
浦上 裕次(2011) 「衣類防虫剤の変遷と最新動向」『都市有害生物管理』1(2) pp.175-181 日本家屋害虫学会