ロングセラーの消しゴム、レーダー [ SEED ]

消しゴムと言えば、MONOやまとまるくんを使って生きて来ました。数ヶ月前、ダイソーでパッケージの素敵な消しゴムに出会いました。

消しゴムレーダー Radar [ SEED(シード) ]

シードさんのレーダーです。文房具売場で視界に入ってはいたのですが、目線が通り過ぎるだけだったのですね。
ダイソーで見つけた時、今までレーダーを知らなかった自分をアホだと思いました。

レーダープラスチック消しゴム

消しゴムレーダー Radar [ SEED(シード) ]

ダイソーでレーダー S-60とレーダー S-80の2個セットで販売されていました。レトロなパッケージが可愛らしいです。この写真はちょっと明るすぎです。実際はもう少し深い青色をしています。

それぞれのサイズは上のS-60が横4.3cm・縦1.8cm・厚さ1.2cm、下のS-80が横5.5cm・縦2.1cm・厚さ1.2cmです。
Sの後ろの数字が価格(税抜)を表しており、S-60は60円、S-80が80円です。本来140円なのに100円で買えるってお得ですね。
--- ちなみにですが、レーダー S-100もあります。

私はあまり消しゴムを使わないので、S-60くらいの小さいサイズがちょうどいいです。大きいとまず使いきれません。

レーダーの使い心地については、ゴシゴシ消さなくても、軽くコシュコシュするくらいで消えるので、とっても良いです。

メーカーは株式会社シード

レーダーを作っているのは、大阪市都島区に本社を置く株式会社シードさんです。シードさんは、大正4年(1915年)株式会社三木康作ゴム製造所として誕生しました。100歳超えてる！
--- 現在の株式会社シードとなったのは2002年だそうです。ベトナムにも工場があります。

日本に消しゴムメーカーが誕生し始めたのは大正時代なので、シードさんは老鋪メーカーさんですね。
日本で消しゴムの需要が高まったのは明治時代に義務教育が始まったことがきっかけだそうです。まだ国産の消しゴムがなかったので、海外から輸入した製品を使っていました。日本は長らく毛筆中心でしたもんね。

シードさんの世界初

シードさんのWebサイトの中にある「消しゴム博物館」というページを読んでいてびっくりしたのですが、シードさんは世界で初めて「プラスチック字消し」を発売しました。

シードゴム工業（株）となって、昭和29年には軟質塩化ビニル樹脂（じゅし）により消す効果を高めることに成功し、その製法特許を取得。昭和30年代には、世界に先駆け「プラスチック字消し」を発売しました。さらに昭和43年には、現行商品の原形である「Radar」の開発に成功しました。この「Radar」は、昭和45年に「暮らしの手帖」でその優秀性が認められ、以後、従来の消しゴムに代わる新しい主流「プラスチック字消し」の時代をきずき、年々改良を重ね今日に至っています。
＊消しゴムの歴史より

今ではプラスチックの消しゴムは当たり前も当たり前のスタンダードですが、その歴史はシードさんから始まっていたのですね。文房具好きと言っていながら知りませんでした。恥ずかしい…。