パッケージが可愛くてたまたま買ったものが、調べてみたら実は歴史がある凄い商品だったということがあります。
コープでたまたま見つけた、株式会社オリエンタルさんのカレールウのパッケージがとっても可愛くて、「即席カレー」と「マースカレー」を購入しました。
記事を書くには、商品のことを調べる必要があります。そしてオリエンタルさんのWebサイトを見ていて知った事実、
即席カレーは日本初インスタントのカレールウでした。
しししし知らなかった…。即席カレーのおかげで、家庭で簡単にカレーが食べられるようになったんですね。
即席カレー・マースカレー130g
株式会社オリエンタルさんの即席カレーとマースカレー130gです。レトロなパッケージがとても可愛らしい。
コックさんのマークがユニークですね。
生まれも育ちも関東地方なので知りませんでしたが、東海地方では有名なカレーだそうですね。
即席カレーは140円くらいで購入しました。マースカレーは198円(税抜)でした。
どちらも粉末タイプのカレールウです。粉末なので溶けやすくて、炒めものにも使えますから便利ですね。
マースカレーはマースチャツネという調味料がついています。
果物・野菜・スパイスを炊き上げたもので、インド料理にはかかせない調味料だそうです。
即席カレー (5皿分)
パウチタイプのようなパッケージは見たことがないです。配色もフォントも可愛いですね。
マースカレー (5~6皿分)
こちらもレトロで可愛いです。
マース(MARS)は、Mango(マンゴー)・Apple(りんご)・Raisin(レーズン)・Spice(スパイス)の頭文字を組み合わせたものだそうです。
サイドに印刷されているロゴも良いですね。オリエンタルが筆記体、カリーがブロック体という面白い組み合わせ。
日本的に言ったらカレーですけれど。
マースカレー、懐かしいカレー
マースカレーでカレーを作ってみました。具材は豚肉・玉ねぎ・インゲンというシンプルタイプです。しかもインゲン冷凍です。
マースチャツネは野菜を煮込む時に投入するんですね。
今のカレーはルウがこげ茶色に近いと言いますか、結構な茶色をしています。懐かしいカレーというのは茶色が薄くて、黄色っぽい色合いをしてます。
マースカレーはその色合いに近いですね。
味はお子様が喜んで食べそうな、優しい味わいのカレーでした。私はもう少し辛い方が好みなので、カレー粉を足しました。
即席カレー・マースカレーの買えるところ
実店舗
私はコープで注文しました。あとスーパーに売っているのは見たことがないです。東海地方ではメジャーということで、東海地方のスーパーにはありそうですね。
オリエンタルさんの公式Twitterで、「神保町いちのいち」という雑貨店で販売しているとの情報がありました。
即席カレーはないかもしれませんね。
「神保町いちのいち」でも、オリエンタルカレー商品をお取扱いいただいております♪ ぜひご来店ください。 #オリエンタルカレー #神保町いちのいち pic.twitter.com/fPa4JmjIUA
— オリエンタルカレー【公式】 (@curry_oriental) 2019年6月29日
インターネット
● 即席カレー
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・Wowma等で購入可能です。というかオリエンタルさんの楽天市場店がありました。
10個セットで販売しているお店もあります。業務用として使われいるのでしょうかね?
● マースカレー
マースカレーもAmazon・楽天・Yahoo!ショッピング・Wowma等で販売されています。
オリエンタルカレーとカレーの歴史
オリエンタルさんの即席カレー・マースカレーについて、調べたことを書いたコーナーです。
参考にした記事を掻い摘んで書いただけなので、ほぼNAVER まとめです。
そもそもカレー
カレーが日本に使わったのは明治初期です。日本のカレーはインドではなく、イギリス式のカレーが原型となっています。
カレーという言葉を初めて日本に紹介したのは福沢諭吉さん(1860年 万延元年)と言われていますよね。
ちなみ1870年(明治3年)に山川健次郎さんが初めて食べたそうです。
「オリエンタル即席カレー」-高級料理だったカレーを誰でも食べられるようにしたい|飲食品でヒット商品をつくる|J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
こちらの記事によりますと、
大正末期から昭和初期にかけてカレーは高級洋食店の人気メニューになった。
とのことです。
カレーは手間のかかる高級料理だった
当時のカレーの作り方は、非常に手間と時間がかかるものでした。
● カレーの作り方
小麦粉・脂を炒める
↓
カレー粉を加える
↓
肉と野菜のスープで溶かす
・・・めんどくさっ!
ですので、高級洋食店やある程度お金のある家庭で、手間とお金をかけて作るものだったそうです。
庶民のメニュー代表選手のようなカレーが、高級なものだったのですね。
オリエンタル「即席カレー」の誕生
そんなカレーの概念を変えたのが、オリエンタルの創業者である星野益一郎さんです。
カレーを作る手間を省くために、星野さんは粉末状のカレールウを考案しました。カレー粉に牛脂・バターで炒めた小麦粉・調味料が入っており、カレーが簡単に作れます。
そして1945年(昭和20年)の11月、日本初のルウタイプの「即席カレー」が発売されました。
株式会社オリエンタルさんの創業も、 1945年(昭和20年)11月です。
名古屋市中村区椿町3の32において星野益一郎がオリエンタル即席カレー製造を個人創業。
*会社概要 | 株式会社オリエンタル
即席カレーの誕生は、オリエンタルさんの誕生でもあったわけです。
ユニークな宣伝方法
当時あんパン1個が5円。この『即席カレー』は5皿分で35円。決して安くはない価格にもかかわらず、家庭の主婦はこれを喜んで台所に受け入れました。この『即席カレー』の意外なほどの人気ぶりに、星野はこれを愛知県内だけではなく全国的に販売していこうと決意し、宣伝カーを使って各地を回ることにしました。
*歴史 | 株式会社オリエンタル
オリエンタル 即席カレーと書かれた宣伝カーで全国各地を巡ったそうです。
音楽を奏でながら町を走り、人が集まってきたところでショーを見せ、最後に『即席カレー』を試食してもらうという内容。
斬新な方法ですね。いやー、当時生きてたら買っちゃうだろうな。
この宣伝方法は、1953年(昭和28年)~1970年(昭和45年)頃まで続けられたそうですよ。
その他にも、販促用のスプーンもあったそうです。まだ家庭にスプーンが浸透していなかった時代だったので、重宝されたそうで。
こちらのページで歴代のスプーンが掲載されています。ちなみに現在でも1本300円で販売されています。
「マースカレー」誕生
37年に『即席カレー』に次ぐ第2弾商品を発売。カレー本体とは別にチヤツネ(調味料)を添えた『マースカレー』で、後年、各社が導入するスパイス別添タイプのはしりとなりました。40年代後半以降、インスタント・カレーの主流が固形ルゥに変わっていくなかで、粉末カレーの同社は苦戦を強いられていったのですが、それでも同社は固形ではなく粉末にこだわり続けました。
*歴史 | 株式会社オリエンタル
マースカレーの誕生は、1962年(昭和37年)です。
固形タイプのカレールウが主流になって行く中、オリエンタルさんが粉末カレーにこだわったのには、自然な食品作りを目指していたからです。
固形ルウが固形なのは、油脂を使っているからであり、この油脂が健康上問題になったことがあったそうです。
添加物も出来るだけ少なくしているそうで、確かに即席カレーとマースカレーの原材料名を読んでいても、聞いたことがないようなカタカタは書かれていないですね。
おわりのつぶやき
カレーが家庭のメニューとなったのは、即席カレーの存在があったからでした。
何気なく買った商品に、そんな歴史があったとは。
ちなみに、1945年(昭和20年)~1975年(昭和50年)に作られてた、オリエンタルさんの拡販グッズもユニークです。即席カレーの看板なんて、復刻させたら買う人いると思うんですよね。私とか。
*オリジナル拡販グッズ(昭和20年代~昭和50年代) | 株式会社オリエンタル
商品情報
商品名:即席カレー
内容量:95g
メーカー:株式会社オリエンタル
価格(税抜):約140円
JANコード:4901276110010
原産国:日本
商品名:マースカレー 130g
内容量:130g(カレー105g・チャツネ25g)
メーカー:株式会社オリエンタル
価格(税抜):198円
JANコード:4901276110041
原産国:日本