お刺身やお弁当の横にちょこんと添えられている造花は、お料理を引き立たせる名脇役であり、単体でよく見てみると、とても可愛い姿をしています。
以前、お刺身やお肉に乗っているアレ*造花の菊 という記事を書きました。この時はスーパーで買ったお肉についていた造花の菊について書いています。
その後、業者さん向けのお店で、食品装飾用の造花をいくつか購入しました。あとわさび皿も購入しました。
食品装飾用の造花とわさび皿
こうやって並べてみるととっても可愛いですよね。この商品たちの役割は脇役ですが、主役のお料理を引き立たせる、渡辺いっけいさんのような名脇役です。
1個1個眺めると、細かいところまできちんと作られています。それでも、お刺身を食べ終わったら、お刺身を食べ終わったら、そこで役割が終了してしまう悲しい運命にありますね。
オレンジ色のお花は「わさび皿」です。くぼみの部分にわさびをのせます。ただ実際に使われているのは見たことがありません。
食品装飾用造花+わさび皿コレクション
小菊(B)
これぞお刺身のアレ!という小菊です。直径は2.5cmで、200個入って220円(税抜)です。いや安っ!
メーカーは新日本ケミカル・オーナメント工業株式会社と新日本ケミカル工業株式会社さんの2つが記載されていました。
小菊畑。最後の方は、並べるのに疲れてきているようにも見えます。
小菊畑、別角度から。これが普段脇役の本気です。こうやって並べてみるととても可愛いと思います。
商品情報
商品名:小菊(B)
入数:200個
メーカー:新日本ケミカル・オーナメント工業株式会社
価格(税抜):220円
JANコード:4992699249951
原産国:中国
菊の花
黄色い小菊を回収するのが面倒でそのまま写真を撮りました。小菊と比べて一目瞭然ですが、食品装飾用の造花の中では大きいサイズに入りそうな菊の花です。
主役級の可愛さです。ブローチにも出来そうです。葉っぱを含む横幅は10cmほどあります。お花の部分の直径は約5.5cmです。
50個入で350円(税抜)です。パッケージの品名に「菊の花」としか書かれていないシンプルさです。
メーカーは株式会社丸善化工さんです。
こちらも菊畑にしました。色合いが鮮やかで可愛い。
商品情報
商品名:菊の花
入数:50個
メーカー:株式会社丸善化工
価格(税抜):350円
JANコード:不明
原産国:不明
ポリ造花 八重桜
淡いピンクが可愛い、八重桜の造花です。
葉の部分を含んだ横幅は5.2cm、桜の直径は3cmです。100個入で350円(税抜)でした。相変わらず安いですね。
こちらはかっぱ橋にある本間商店さんで購入したのですが、ネットショップにもメーカーなどの情報が出ていませんでした。
可愛い。
商品情報
商品名:ポリ造花 八重桜
商品コード:10158
入数:100個
メーカー:不明
価格(税抜):350円
JANコード:不明
原産国:不明
ワサビ皿(朱色)
こちらは造花ではなく、わさびをちょんとのせる用の小さいお皿です。オレンジではなく朱色なのですね。
1個のサイズは約2.7cmです。これにわさびがのっていたら可愛いですね。
こちらは200個入りで160円(税抜)という、造花よりもお安い商品です。
メーカーは酒井美化工業株式会社さんで、Webサイトに造花製品のページがありました。
お刺身のアレ好きな皆さんがときめくページだと思います。
*造花製品の一覧|サカイノバラン|酒井美化工業株式会社
商品情報
商品名:ワサビ皿(朱色)
商品コード:5736
入り数:200枚
メーカー:酒井美化工業株式会社
価格(税抜):160円
JANコード:不明
原産国:不明
お刺身のアレの買えるところ
実店舗
小菊(B)とピンクの菊の花は、浦和卸売市場の中にある岩正包彩館浦和店で購入しました。
● 埼玉県さいたま市桜区桜田3-3-1 (浦和卸売市場 アクセス)
八重桜とわさび皿は、合羽橋道具街にある本間商店 包装店で購入しました。
● 東京都台東区西浅草2-6-5 ( アクセス )
インターネット
本間商店さんはネットショップもありますので、インターネットから注文が出来ます。
* 食品装飾用造花
新日本ケミカル・オーナメント工業さんもネットショップがあります。
てんぼす・てんぼす 楽天市場店
小菊(B) や菊の花に似た商品が販売はされていますが、1番少ない入数で2000個と多いので、一般家庭でちょっと使用するには多いと思います。
黄色い小菊は異なるメーカーでしたら、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング等で購入可能です。
葉っぱがついている商品なども販売されています。
* わさび皿
違うメーカーの商品になりますが、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・Wowma等で購入可能です。
お刺身のアレの歴史は不明
ここからは完全に趣味の、グーグル先生に聴こうタイムです。
お刺身には菊や青紫蘇などが添えられています。これは食中毒防止のためだそうです。わさびにも殺菌作用がありますので、理にかなっていることなのですね。
この菊が何時頃からプラスチックの造花になったのかは定かではありません。
1番最初にこれプラスチックにしちゃおって考えた方はどなたなのでしょうかね。ご存知の方いましたらぜひ教えてください。
お刺身のアレの正式名称
小菊・造花 菊・豆菊などの商品名で販売されているお刺身のアレですが、正式名称は一体なんなのでしょうね。
未だに未解決事項です。
お刺身のアレの発祥についても何か分かるかもしれないと、国立国会図書館デジタルコレクションで検索してみました。
「食品装飾 菊」というワードで検索をしてみたところ、「意匠分類分類一覧表:昭和58年施行版」がヒットしました。
--- 特許庁の資料です。物の意匠(デザイン)に関する分類です。デザインを模倣されないように意匠登録を行う際に使用するものと思われます。
室内装飾品の造花の分類に『注)装身用造花(B3-10)及び食品装飾用造花(A1-19)を除く。』
と記載されていました。
おぉ!?「食品装飾用造花」正式名称っぽいですね。正式名称というよりは総称という感じですが。
ちなみに「A1-19」の項目も見てみました。
A1は「製造食品及び嗜好品」で、A1-19は「製造食品部品及び付属品」でした。
この分類に含まれる物品の名称は、「菓子用柄,菓子用串,かまぼこ板,菓子用、台座,食品用飾り具,ケーキ用飾り具」と掲載されていました。
この中に当てはまるのは「食品用飾り具」でしょうかね。
ちなみに日本意匠分類は最新版が平成28年で、こちらでも分類は一緒でした。
分類表を見る限りでは、食品装飾用造花・食品用飾り具というのが総称でしょうか。パスタみたいな感じです。
なんでしょうね、世の中って分からないことだらけですね。と言いますか、国立国会図書館で調べた方が早いような気がして来ました。